盲目の令嬢と孤高の辺境伯、
静かに紡がれる愛の物語。
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Filomena Bessarion

フィロメナ・ベッサリオン 17歳
- ベッサリオン子爵家の一人娘。
幼少期に病で視力を失うが、貴族の令嬢としての品位を保ちながら懸命に生きている。
穏やかで内向的な性格ながらも、努力を惜しまない強さを持つ。幼い頃から婚約者であるイグナティオスを慕っていたが、彼の態度が冷たくなっていくことに戸惑いを覚える。
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Asval Valdimir

アスヴァル・バルジミール 26歳
- バルジミール辺境伯。
ヴォワティール王国の北部を統治する有力者で、冷静沈着な性格と高い知略を持つ。
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Ignatios Ontiveros

イグナティオス・オンティベロス 17歳
- オンティベロス男爵家の嫡男で、フィロメナの婚約者。
幼い頃はフィロメナを大切にしていたが、貴族社会の厳しさを知るにつれ、次第に彼女を「足枷」と感じるようになる。
出世を強く望み、社交界に身を投じる中で、伯爵令嬢ルイーズと親しくなる。
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Louise Didier

ルイーズ・ディディエ 16歳
- ディディエ伯爵家の令嬢。華やかな容姿と社交的な性格を持ち、社交界では注目の的。巧みな話術と計算された立ち振る舞いで、イグナティオスを取り込んでいく。
フィロメナに対しては、表面上は親しげに接しつつも、彼女の盲目を「可哀想なもの」と見なし、傷つける言動を取ることが多い。
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Velsul Vourke

ヴェルスル・ヴォルーク 26歳
- ヴォルーク辺境伯。ヴォワティール王国の西部を統治する有力者で、屈強な体躯を持つ。
元々は貴族でなく、平民の豪商出身。人懐っこく、交友関係が広い。
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Kroheit Abijiana

クローハイト・アビジアーナ 22歳
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ヴォルーク辺境伯。ヴォワティール王国の東部を統治する有力者で、並外れた知能と知識を持つ。
王立フロラシオン高等学術院創立以来の天才児。
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Vireus Voitier

ヴィレウス・ヴォワティール 24歳
- ヴォワティール王国の王太子。容姿端麗で性格も良く、皆から慕われている。
年の離れた弟のディタル王子をいつも気にかけている。
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Caterina Vourke

カテリーナ・ヴォルーク 22歳
- ヴェルスルの妻。賢く、おおらかな性格をしている。
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Lisbeth Abijiana

リズベット・アビジアーナ 18歳
- クローハイトの妻。天真爛漫な甘えん坊。
Episode
一生懸命にさみしい
舞踏会、楽しみにしているよ、フィロメナ
こころは傷みやすい
盲いた婚約者なら、あなたがもっと丁重にエスコートすべきだろう
涙ばかりですぐだめになる
まあ、では後天的な盲なのですね。なんてお可哀想
ここでは息しかできないみたい
ワルツなら、踊れます
運命に偽りあり
──彼女の存在は、ぼくに一体何をもたらしている?
夜はお静かに
ほらほら、星も綺麗だよ。アスヴァルもヴェルスルも、ちょっとバルコニーに出て気分転換しよう
慈悲や孤独やそういうの
ああ、わかった。フィロメナ
そろそろのさようなら
アスヴァル、そのお嬢さんがベッサリオン家のフィロメナかな
許すために許されたい
フィロメナ様にお客様が──アスヴァル・バルジミール辺境伯様が……
目には見えない愛のすべて
──この子は私だ。自分の境遇が辛くて悲しくて、悔しくて、でもどうすることも出来なかった自分と同じだ。
いつか夢に見たように儚く
アスヴァル様はいつだってありのままの私を受け入れてくださっていましたから
一片に綴るひかり
フィロメナさん、あなたは何を恐れているのですか?
いとおしむように目を閉じて
僕にとっての光も、きみなんだよ、フィロメナ。今までも、これからもずっと愛している
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